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苦手意識を持っていた営業職に挑戦

新卒で入社した音楽制作会社では、秘書業務のかたわら所属アーティストのスケジュール管理やイベントアシスタントなどを経験。次に入社した大手アパレルでは、Webが普及しはじめの頃のまだ立ち上げ段階のネット販売部署において、ネットに掲載するサンプル発注やカタログ制作を担当、その後マーケティング部へ異動し、サンプル管理、フィッティングモデル、イベント運営など幅広い業務に携わることができました。オーバスネイチメディカルに入社したのは、学校を卒業後してからずっと内勤をしてきたので、一度外回りの仕事を経験してキャリアの幅を広げてみたいと思ったのが理由です。正直なところ、入社前は営業という仕事に対して苦手意識を持っていたのですが、逆に言えばそれさえ経験してしまえばオールマイティーに近づけるのではないか、という前向きな発想でチャレンジすることにしました。

より深い関係性の構築を目指して

もともと秘書業務やイベント運営などで人と接することには慣れていたので、初めての外回りの仕事でも一般的なコミュニケーションという面では正直なところあまり苦労は無かったです。当時は医療関連の営業職ではまだ女性が少なかったのですが、営業成績には性別は関係ないと言えるくらいの実績を残してきたとは思います。ただ、やはり他業界からの転職だったので、最初は医療用語が覚えきれず、ドクターとの会話の中で分からない用語が出てきたときには「申し訳ございません、存じ上げません」とお伝えして、先生のご厚意で教えていただけたということもありましたし、当然その後に専門書でその単語を調べる、ということの繰り返しでした。ある程度現場に慣れてきたところで、そこから大幅に実績を積み上げていくのが難しいという側面もあります。より深い信頼関係の構築のために、自分なりにいろいろと工夫を凝らして提案・行動をすることで乗り越えてきました。具体的には、海外学会やPhysician Exchange Program（※注：PEP、日本の医師が海外で困難症例の手技を行うこと）などの企画を通して、ドクターとの絆を深めたことなどがあります。海外での手技を行われる先生には、ご自身の経験値が上がったと満足していただけたので、企画した側の私としても、充実した気持ちになりましたね。多い年には2ヶ月に一回のペースで海外出張に行っていましたね。アメリカ、ヨーロッパ、東南アジア、そして本社のある香港・深圳（シンセン）など色々な国々に出かけました。そのような有意義な企画が次々とできたのも、当社では仕事のやり方について自由度が高く、企画提案や現場での対応に対して個々の判断を尊重してもらえるうえ、たとえ成果に結びつかなかったとしても前に進もうとする姿勢を評価してくれるからだと思います。

『伝わる英語』とは？

2012年7月より約1年半、社内留学制度で米国・カリフォルニア大学サンディエゴ校付属語学学校に留学させていただきました。留学をしてみて思ったのは、正確な文法を気にして言葉数が少なくなるよりは、『通じさせようとする気持ち』をしっかりと持つべきだということです。間違えてもいいから失敗を恐れずにとにかく話す、それが母国語以外でコミュニケーションをとるうえでは重要だと私は考えています。私の留学先は他民族の国、アメリカですからとにかくコミュニケーションをとって双方の考えを理解するということを重視していると感じました。日本のように、相手に直接希望を伝えなくても、その場の雰囲気で気分を感じ取ってくれるという事は期待できないので、とにかく主張や交渉をする。別にそれが悪いことでもなく、当然の権利としてです。留学中にアメリカ国内を旅した時、当初の目的地へ行くまでに想定以上に移動時間がかかると言う事が現地に着いてから判明。すでに目的地周辺に宿泊場所を確保していたため、やむを得ず当日キャンセルをしなくてはいけない状況になりました。ネット経由で予約しキャンセレーションポリシーにもしっかり当日キャンセルは100%チャージと明記してあったので、交渉の余地はないと思い込んでいましたが、アメリカ人の友達からとりあえず交渉してみなよ、と言われて試してみると、なんとキャンセル料なしで交渉が成立したのです自分自身そこまでの交渉が英語でできるとは思いませんでしたが、この経験を通じて、とにかく自分の意見をしっかりと伝えることが大切だと痛感しましたし、こういった主張に向き合ってくれたエージェントのフレキシブルな対応にも感銘を受けました。語学学校の先生には、「日本人はあまり主張をしたがらないけれど、欧米では自分の主張をまずはしっかりと伝えて、その上でやり取りを重ねて行くのがスタンダードなんだよ」といつも言われていましたので。言葉だけでなく、伝えようとする姿勢そのものが日本と欧米とでは異なっているということを肌で感じました。こればかりはとにかく場数を踏んで、シチュエーションごとのフレーズを自分の中に蓄積していくしかないですね。

女性が仕事を続けていくために

ビジネスの現場における女性の活躍が一般的になってきたように思えるこのごろではありますが、日本における女性管理職の割合は10％程度と、依然として低い水準にあります。そんな厳しい現状にいながら私の上司は女性の管理職ですので、同性のロールモデルがいてくださるということは、私の道しるべになっています。月に何度か2人で一緒に食事に行き、仕事・プライベート問わず様々な話を聞いてもらったり、自分の方向性が正しいかどうか確認する機会をいただいたりしています。悩んだときに相談できる相手がいてくれるというのは、それだけで心強いものですね。留学の機会も、正直なところ女性である私に回ってくることは無いと思っていました。自分が選ばれたときは驚きましたし、素直に嬉しかったです。今の社会が女性の活躍を後押ししているからその恩恵にあずかったという面はあると思いますが、オーバスネイチメディカルという会社はチャンスを性別に関わらず公平に与えてくれる組織なのだと、留学を機にさらに実感しました。時間を担保した働き方ではなく成果で評価してくれるところも、意欲のある女性が活躍するのに適した環境だと思います。

留学を終えて

英語力の向上に関しては、会社からせっかく与えていただいたチャンスですので、留学中も日々細かい目標を立ててそれをひとつひとつ乗り越えながら身につけてきたわけですが、日本で仕事をしていたときも月単位／年単位で目標設定を自ら行い、期間が終わったら達成度を確認し次につなげる、それを繰り返してきました。どんな仕事も、日々こなしていくことは単調に思えるかもしれませんが、それを繰り返し続けていくと最後に『花が咲く』ものだと私は思っています。ですから先々のことも考えて、短期−中期−長期の目標設定を意識することが大事だと思います。今後の目標としては、留学により習得した語学のスキルを活かせる企画をどんどん提案・実行していくことや、後に続いてくれる女性社員のバックアップもしていきたいと考えています。私と一緒にオーバスネイチの未来を切り拓いてくれる、ホスピタリティ溢れる意欲的な女性の入社を楽しみにしています。

営業職

2012年7月より約1年半、社内留学制度で米国・カリフォルニア大学サンディエゴ校付属語学学校に留学。